面接官は転職時の面接者の資格をどう見る?

転職

面接官は転職時の面接者の資格をどう見る?

エーヌハーター
エーヌハーター

お前の履歴書を見て、疑問に思ったことが一つある

N畑
N畑

ん? どこ……って資格? 資格取得の欄がどうかしたの?

エーヌハーター
エーヌハーター

貴様はスキルアップの記事で、安全衛生管理者2種の資格も、危険物乙4類の資格もそれほど取得が難しい資格ではない、と言っていたはずだ。

N畑
N畑

実際そんなに難しくないよ(´∀`)

危険物乙4の合格率は、一般財団法人消防試験研究センターによると平均して約32.0%って数値だし、安全衛生管理者試験の第二種試験の合格率は、過去5年間の平均で約52%だし……

ね、こうして見るとそんなに低い合格率じゃないでしょ?

エーヌハーター
エーヌハーター

ああ、それは我も調べたから知っている。

解せぬのは、それほど取得が難しくない資格を取っていたことで、何故貴様の上司である面接官が『コイツ採用すれば高圧ガスの資格取ってくれるんじゃね?』と期待したか、だ。

貴様の会社の社員がほとんど資格取得していないという話は聞いているが、それにしてもどう話を展開したのだ?

N畑
N畑

そこか……確かに、うん、ちょっとした細工は施したよ

エーヌハーター
エーヌハーター

細工?

N畑
N畑

うん、面接する前の段階、求人募集サイトを見ていた時から、書類審査通ったら、こういう感じで面談を展開しようってシミュレートしていたから(´∀`)

業界全然違うとはいえ、伊達に人を採用するための勉強した訳じゃないよ(´∀`)

エーヌハーター
エーヌハーター

なるほど、採用側の心理を計った訳か……どういう具合に面談をしたのか聞かせろ

転職活動を行う際、資格は非常に重要な要素です。

特に求人市場においては、資格を持っていることが他の候補者と差別化する大きな手助けとなります。

企業側が求めるスキルや知識を証明できるため、応募者の信頼性を高めることができます。

特に、未経験者や異業種からの転職を希望する人にとって、資格は自分の能力を示すための強力なツールとなります。

また、資格はその分野における専門性を証明するものでもあります。

例えば、医療業界や法律業界では、特定の資格がなければ業務に従事できない場合が多いため、これらの資格は特に重要です。

IT業界などの技術職では、最新の技術や知識を習得していることを証明する資格が求められますので、資格は単なる書類上の要件ではなく、実際の業務遂行能力を示す重要な指標となるのです。

エーヌハーター
エーヌハーター

もっともな話ではあるが……貴様の持っていた資格はそれほど重要視されていた訳ではないはず……

N畑
N畑

じゃあ、君が面接官に、この二つの資格を何故取ったのかって聞かれたら、どう答える?

エーヌハーター
エーヌハーター

業務に必要だから取得した……そうだろう?

N畑
N畑

現実はそうだけど、僕はそう答えなかったー(´∀`)

エーヌハーター
エーヌハーター

……待て。

何か意図があるのはわかるが……何を考えて、貴様はどう面接官に答えたのだ?

これは、私が小売店でパートさんや契約社員を採用をするため、本部で人事をしている方に採用のコツというか、どんな感じで面談をしているのかを聞かせて貰った際の会話になります。

N畑
N畑

やっぱり資格を持っている人の方を、人事としては優先して採用するんですか?

人事課長
人事課長

まぁ、正社員と契約社員、パートでは色々と違いはあるんだけどね、N畑くん。

私の場合は『あればいいけど、なくても別にいい』くらいの感覚で採用しているよ。

むしろ、何らかの資格を取っている面接者と面談した時に、重視して聞いているのは動機だね。

N畑
N畑

動機って、あの、理由とかの動機ですよね(-_-;)

人事課長
人事課長

そうそう、その動機(´∀`)

じゃあN畑くんに質問。

どうして私は動機を重視して見ているのかな?

資格より重視して見ているのは取得動機

これは、面接官の気持ちになって面接者と相対していれば、答えが見えてくることでもあります……『興味があって』、とか『そういう機会があって』というあやふやな動機では苦労して取得した資格の価値が激減してしまいます。

適当な理由で資格を取得した受験者と、しっかりとした動機で資格を取得した受験者、どちらが入社後にきっちり働いてくれそうですか?

実際のところは業務の必要に駆られて取得した資格でしたが、小売店の人事課長とのやり取りを記憶していた私は、動機を重視して回答すべく、現在の職場での採用面接でこう答えたのです。

N畑
N畑

総務に昇進して間もない時期であったため、早急に安全管理の面で知識を補強したいと思い、小売店で扱っている灯油や危険物の性質を覚えるために危険物乙4類を取得し、次いで店舗全体の安全をと考え、安全衛生管理者2種を取得しました。

相手の立場に立って想定する

私が現在働いている職場は、工場。

危険物が一杯あります、引火などしたら辺り一帯が比喩抜きで吹っ飛ぶ品もあります。

安全管理を最優先しない訳がない、と考えた末での回答です。

ついでに言うと、求人サイトには『高圧ガス製造保安責任者の有資格者歓迎』とも書いてありました。

他にフォークリフトや危険物乙4類など工場で使う資格はあるのに、高圧ガスの資格『だけ』歓迎と書かれていたんですね。

これは、高圧ガスの有資格者が欲しいんだろうなと察することは出来ましたが、当時の私は高圧ガスに関しては無資格。

なので{総務に昇進して間もない時期であったため}と短期間で二つ資格を取得したことを重ねてアピールすることで『必要な資格があれば私はちゃんと取得しますよ』とさりげなく実績を用いてアピールした訳です。

面接官として相対していた当時の課長、この私の発言に腕を組んでから何かメモしていたのを覚えています。

と言うか、今でもしっかり覚えているんですよ、2回の面接だと最初は聞いていた1回目の面接なのに、5人も出てきて5対1、インパクトがものすごく強かったので(-_-;)

で、当時の課長は私から見て、右から二番目の席に座っており、それよりも偉い部長や支店長もいたんですが……面接して十分くらい経った時に、『右から二番目の人落とせれば、この面接通れる!』って確信出来たんですよね。

今までそんな感覚、あれ一回だけなんですが、不思議な感覚でした(´∀`)

実際、支店長は全体を統括する立場で、部長はその上。

現場の仕事を仕切っていたのは当時の課長で、欲しい人材はこういうことをやってくれる人、とある程度の裁量は課長が握っていた、という話を飲みの席で支店長から聞いたことがありました。

で、この面接の結果がすこぶる良かったのか、2回するはずの面談が1回で終わり、N畑さん採用なのでいつ来れますか、と面談した2日後には合格の連絡がありました(-_-;)

あまりにも採用の決断が早かったので『ヤベェ、そんな人手不足なところなのか?』と警戒しましたが、ブラックなところも特になく、現在もその場で働いております。

結論

資格はどんな資格を取ったかよりも、その動機をしっかり伝える方が効果が高い。

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